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スズキが100万円台EV まずインドで、軽も電動化進む:日本経済新聞(7/19)

スズキはインドでのシェアが約5割に達する(マルチ・スズキが20年2月にインドの自動車ショーで公開したEVのコンセプト車)

スズキは2025年までに電気自動車(EV)に参入することを決めた。小型化、軽量化のノウハウを生かし、まずは主力のインド市場向けに消費者負担で実質100万円台を視野に開発する。日欧市場にも順次投入する。国内主要メーカーのEVが出そろうことになり、軽自動車含め小型車でのEVシフトが進みそうだ。

19年の新車販売が約380万台と世界5位のインド市場だが、電動化は遅れている。脱炭素に向けインド政府は30年までにEV3割を目指している。19年から3年間で1000億ルピー(約1500億円)を投じて購入補助策を導入しており、6月にはさらに2年延長することを決めた。

スズキは現地でのシェアが約5割に達しており、競争力維持のためにEVの投入を急ぐ。競合の地場大手マヒンドラ・アンド・マヒンドラは補助金などを考慮して実質100万円台前半のEVを発表している。価格は今後詰めるが、スズキも同価格帯での販売を目指す。

スズキは26年3月期までに電動化などの研究開発に1兆円を投じる計画を打ち出している。インドですでにハイブリッド車(HV)を販売している。デンソー東芝と進めるHVに使うリチウムイオン電池工場は9月の稼働を目指しており、EV用電池についても調達体制を整える。

EV導入で遅れていたスズキの参入時期が固まり、国内主要メーカーのEVが25年までに出そろうことになる。国内大手ではトヨタなど5社がすでにEVを販売し、スバルも資本・業務提携しているトヨタ自動車と共同開発のEVを出す。

軽サイズの小型EVを巡っては、日産自動車三菱自動車ホンダも開発を進めていることを公表している。乗り手の利便性を犠牲にしない航続距離を確保するためには一定の大きさの電池が必要。電池を軽サイズの車体に収め、値ごろ感を維持することが開発競争の焦点となる。

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